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呪文のように・・・

ゆかりちゃんとあづみちゃんの話?

きらい きらい きらい

みさきくんなんかだいっきらい。

何べん呟けば、本当に嫌いになれるんだろう?

きらい きらい きらい 


ここ数日、呪文のように唱えている。

でも、だめ。





先日、磐田の練習場に行った。
建物の中には関係者以外は入れないのに、

その中に、岬くんと仲良くしてる女性の姿があった。
岬くんにじゃれついて、楽しそうに笑いあっていた。

しっかりしてそうで、頼りがいがありそうで・・・。
わたしだって、しっかりもので、友達から頼りにされているほうなはずなんだけど・・・。
私たちと同じ年くらいだよね?
少し年上かな?

でも、でもね、タイプが違うの。

岬くんが私に気付く前に、その場を後にした。

今日は、忙しくて練習見にいけるかどうかわからないと言ってあったから、
わたしが現れなくても不信がられることはなかった。



関係者しか入れないはずなのに、中には入れたってことは、
岬くんが呼んだんだよね?

どうして?


ポニーテールが似合う人だった。
髪の長い女の子のほうが、岬くんは好きなのだろうか?
岬くんてそういうことは気にしない人だと思っていたんだけど・・・。


もう、岬くんの事なんか嫌いだ。
嫌いになってやる。




そう思い、この日から、呪文のように唱えてみた。


きらい きらい きらい
みさきくんなんかだいっきらい。


でもね、なんど、唱えてもきらいになれないの。

何回唱えたらきらいになれるの?

「きらい」になった方が楽になれるのに・・・。

なんど、「きらい」って唱えてもだめなの。


きらいになれるわけないよ。
こんなに、こんなに好きなんだもの。


岬くんは、私が女の人といるとこ見たの知らないから、
おやすみなさいメールだったり、おはようメールだったりがくる。


メールだから、私も何食わぬ顔で返している。

でも、このままじゃだめだ。






はっきりさせるため、ジュビロ磐田の練習場を訪れた。

「あづみさん?早川あづみさんよね?」

建物の入り口を入ったところで、後ろから声を掛けられた。

この人、岬くんと一緒に楽しそうに笑いあってた人だ。

「そうですけど。なにか?」

言い方がついついとげとげしくなってしまう。

「私、西本ゆかり。よろしくね」

彼女は自己紹介をしてきた。

でも、私、自分がむっとした顔してるのがわかる。

よろしくといわれても・・・。

何も言わず、むっとした顔の私を見て、

「えっと、なんか怒ってるのかな?」

もう、無神経なんだからぁ。
こっちの気持ちも知らないで・・・。

「岬くんと、どういう関係なんですか?ゆかりさんも岬くんに会いに来たんですよね?」

ちょっぴり嫌味のつもりで、名前で呼んでみた。

「えっ?私、中学、高校とサッカー部のマネージャーやってて・・・」

「そっか、その頃からの付き合いなんですか?」


初対面の相手に対して失礼かな?と思いつつも、ついついきつい言い方になってしまう。

「付き合いというか、仲間って感じよ」

それでも、納得できない顔で彼女を見る私に、

「あ~ら、もしかして誤解してない?」

「誤解ってどういうこと?」

「私、石崎の関係者よ」

「えっと・・・」

「DFの石崎。高校の頃キャプテンしてた坊主頭の・・・」

「うん。その人なら知ってる。フランスでJrユースの時に会ってる」

彼女の事も、オランダユースの時に一度見かけたのを思い出した。

西本ゆかりさん、そういえば、石崎くんとともに岬くんの話の中にも、出てきたっけ。
リハビリ中にお見舞いに来てくれたとか、話してくれたのを思い出した。

そっか、そうだったんだ。


「ごめんなさい。私、てっきり・・・」


この間、岬くんと二人で楽しそうに笑ってるところを見た話をした。

「ああ、あれね、あれ、見られてたんだ?
 あの日、あづみさんがきたら、紹介してくれるって言ってたのよ。
 気が合いそうだからって・・・。
 岬くんあなたのこと話す時、幸せそうなんだもん。
 で、じゃれついて、ちょっとからかってみたんだよね」
 
「そうだったんだ。よかった」



それから、色々なこと話した。

しばらく、廊下での立ち話になってしまった。

フランスに来た時の石崎くんの話。

連絡先しつっこく聞かれたこと。最後には、日本の彼の連絡先もらったこととか、
私は、高校の頃の岬くんの話など聞いた。


話を聞いているうちに、早く岬くんに会いたくなってしまった。

後は、控え室まで歩きながら話す。

そのうちに、意気投合してしまった。
控え室に着く頃には、名前で呼び合うようになっていた。



「あづみちゃん、よくきてくれたね?西本さんも一緒だったんだ?」

「うん。入り口でばったりと・・・」

ゆかりちゃんは、ちょっと微笑んでどこかへ行った。
石崎くんのところだろう?

嬉しそうな岬くんの顔を見ると、疑ったことに対して申し訳ない気持ちでいっぱいになる。


「岬くん、わたしね、この前来たの」

彼の顔を見るとなんか隠しておけない気になる。

二人で仲良くしてるところ、じゃれあってるところを見たことを話した。

「『きらい きらい 岬くんなんかだいっきらい』そう思い込もうとしたけどだめだったの」

「そっか、よかった」

「・・・」

「くす、あづみちゃんって隠し事できなさそうだよね?」

「えっ?」

「だって、今の話別に言わなくてもいいのにさ、 
 なんか、そういうところ素直でかわいいよ」

「ちょっと、からかわないでよ」

「いや、からかってないよ。
 なんかね、もし他に好きな人ができたら、ちゃんと言ってくれるって、
 そう信じられるんだよね」

「なあに、それ」

ちょっぴり拗ねた声になってしまう。

「だから、もしも、もしもだよ。僕だってそうなるのはやだもの」

「早川あづみさん、岬に何か言われたか?」

拗ねた私を見て、石崎くんが冗談ぽっく声を掛けてきた。

「そんな奴ほっといて、オレに乗り換えない?」

「石崎くん・・・」

窘めようとする岬くん・・・。でも、

「そうね。どうしようかな?」

私も冗談で返してみる。

「もう、あづみちゃんまで・・・。だめだよ、石崎くん本気にしちゃうから・・・」

「えっ、いいの?」

さっきよりもずうずうしいリアクションでこう聞いてきた。

「えっと・・・」

「石崎くん、そこまでにしとかないと、西本さんに怒られるよ」

「こら~、石崎、人の彼女に、何、手を出そうとしてるのよぉ~」

「お前より、かわいいんだもん」

そう言って逃げ出した。

「なんですって・・・」

二人の追いかけっこになってしまった。

「私、悪いことしちゃったかしら?」

「あの二人、高校時代もあんな感じだったよ。
 もっと言うと、中学の頃からあんなだったんだってさ」

ふうん、なんだかんだで仲よさそうなんだね、あの二人。


「岬くん、大好き」

「あづみちゃん・・・」

「すき すき だあいすき」

「どうしたの?いきなり・・・」

そういって照れた岬くん。
そんな照れた岬くんの顔がかわいくて、そんな顔も大好きで・・・。

「だって・・・」

きらい きらい
何度唱えても『きらい』にはなれなかったのに、


唱えなくても、好きって気持ちは溢れてくる。


ううん、唱えれば唱えるほど幸せな気分になれるかも。



だってそれは、わたしが岬くんを好きだから。

岬くんが、私のこと、信じられるって言ってくれた。
私も、もっと彼のこと信じる。


だから、これからは、こう唱えよう。

すき すき だあいすき。

ここに来るまでに何度となく唱えた『きらい』って言葉の分を取り戻すように、
今度は『すき』って何度も唱えてみた。

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Secret

No title

こんにちは。どちらに足跡を残そうか迷いましたが、こちらにて、失礼しますね。
最初に足跡を残すのが私でいいのかしら・・・?ドキドキです。

大変遅れて申し訳ないのですが「みらあじゅ」新設おめでとうございます。
あちらの「みらあじゅ」が可愛らしい分、こちらの「みらあじゅ」はシックな感じがしますね♪女の子がキュートです♪

「呪文のように」拝見させていただきました。
世の中に出回っている「ツンデレ」と言う言葉はあづみちゃんのためにあるのではないかと思いましたよ(笑)でも、大好きな岬くんの前では嘘はつけない。そんな姿が岬くんには可愛らしく映るのでしょうね♪
素直になったあづみちゃんは誰よりも最強なんだよ♪って教えてあげたいです。だから、「嫌い」って言った呪文がすぐに消えてくれると良いなあって思いました。
失礼しました。また遊びに伺わせてくださいね。

No title

しゃおさま、ご訪問&コメントありがとうございます。
初めてのコメ、しゃおさまで嬉しいです。

こちらの背景は、私は、なんか癒された気分になったのでこれにしてみました。

そして、しゃおさまのコメの癒されましたです。

このSS、もやもやの気分のままUPしたんですよね。
なんか、納得でいなくて、でもまあいいやって感じで・・・。

正直、取り下げようと思ったら、コメント頂いて・・・。
だからとても嬉しかったんです。

うちのあづみちゃんは、ツンデレですね^^;
原作だとさばさばした感じがするのですが、
書けば書くほどあづみちゃん嫌な女の子になっていないかとちょっと心配なのです。

こんばんは♪

しゅんなさまこんばんは、御無沙汰しております。
こちらでは初めましてですね^^
遅ばせながらこの度は新ブログの開設、誠におめでとうございます!
ブルーを基調にしたデザインが爽やかでお洒落ですね♪

新作の【呪文のように…】も拝読させて頂きました。
岬くんとゆかりちゃんの仲を誤解して 拗ねてしまうあづみちゃんが等身大の女の子らしくとっても可愛かったですv
岬くんが大好きで彼との仲を大事にしたいと日々願うからこそ、些細な誤解ですぐ不安になってしまう…揺れる乙女ゴコロにきゅんきゅんきました。
 個人的にゆかりちゃんのさばっとした性格も大好きなので、石崎くんとたくさん登場してくれて嬉しかったですv

 今回も素敵なお話をありがとうございました。またお邪魔させてくださいね♪

No title

ちょこさま、訪問&コメントありがとうございます。

なんかね、このSS、書いていてあづみちゃんの性格がね、
気に入らなかったのです。
だから、等身大の女の子という言葉に嬉しくなりました。

ゆかりちゃんとあづみちゃんは、なかよしさんのMY設定も、
ちょっぴり埋めてみたかったのです。

わたしもゆかりちゃん好きなんです。

磐田なので浦辺くんも出してあげようと思いましたが、
玉砕しました^^;

背景はなんとなく私は落ち着くし癒されるのですよね。
妖精が行く先照らしてくれてる気がするのです。

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