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similar ~ふぁん いん 「しゃお様」より~

 ~ふぁん いん 「しゃお様」より~




「はい。これで大丈夫だと思うけど・・・一応緊急の処置だからね。後で必ず病院に行ってね」
練習中に運悪く、足を挫いてしまったらしい。
休憩の時間を利用し、マネージャーである早苗ちゃんに無理やりお願いして、
簡単な処置を施してもらう。

「ありがと。助かったよ。で・・・このことは・・・」
「わかってる。誰にも言うなって言うんでしょ?」彼女は呆れた口調で呟く。
「ゴメン、助かるよ」ボクは両手を合わせてお願いをする。
こんな時、ボクは彼女の存在に救われる。

「岬くんの悪い癖だよね」
「・・・え?」
「怪我のこと誰にも言わないの・・・」
あれ?前にもこんな風に言われたことがあったような・・・?





  「similar」





それはたまたま、日本人学校のサッカーチームの対外試合に出場したときのこと。
やはり運悪く足を挫いてしまってて、でもメンバーの代わりはいない。
ある意味助っ人扱いの立場でもあったので、誰にも心配をかけたくなかった・・・。
とりあえず、試合終了まで走りきることは出来たけれど・・・
あまりの痛みに耐え切れず、ボクは試合終了のホイッスルが鳴るのと同時に、芝生に倒れこんでいた。

芝生に仰向けに寝転がり大の字になった。瞼を閉じると、急に日差しが遮られた。
ボクは閉じた瞼を開き、びっくりして飛び起きる
「あづみちゃん?どうしたの?」
「どうしたもこうしたもない!足見せて」
「・・・え?」
今にも彼女は泣き出しそうな顔をしていた。
彼女はボクの足首を素早く掴んで、スパイクを脱がせる。
初めて見る彼女のそんな表情に戸惑いを隠せず、ボクはされるがままになっていた。
「ほらー!もー!!こんなになるまで走るなんて!!!どういうこと?」
彼女の声は怒っているはずなのに、彼女の方が傷ついたような顔をしていた・・・。
「・・・ごめん」彼女の勢いに押され、ボクはとっさに謝罪の言葉を口にしていた。

手当てを施す彼女、ボクと視線を合わせようとはしない。
俯いたままの彼女が呟く・・・。
「岬くん・・・悪い癖だよ」
「・・・え?」
「・・・怪我のこと・・・誰にも言わないの」
確か、怪我のことはあの後すぐバレて、皆にも散々叱られたんだっけ・・・。



「どうしたの?」彼女は不思議そうな顔をしている。
「あ・・・ごめん。なんでもない。休憩終わるよね?行かなきゃ・・・」
あの出来事を思い出し、不意に苦笑いをしていたようだ・・・。
ボクはかけていた椅子から立ち上がり、彼女に背を向ける。
「ねえ、岬くん」
扉の前に立つボクを呼び止める彼女。
「・・・ん?」

―――――もう、無茶・・・しないで―――――

『・・・参ったな』
ボクは、振り返ることができなかった・・・。
脳裏に泣き出しそうな彼女の姿が甦る・・・。
その言葉は・・・あの時彼女に言われたことと全く一緒で・・・。
もし振り返ったら、彼女がいるんじゃないかっていう錯覚すら覚えた。
『声まで・・・似てるなんて・・・ね』

一つ深呼吸をする
「・・・大丈夫だよ」
その時も今も、そう言うのが精一杯で・・・。
ボクは、振り返らず扉を閉めた。思わずため息が零れていた。








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『ふぁん いん』 の しゃお様からクリスマスプレゼントいただいてしまいました。


怪我をしても誰にも言わない、言えない岬くん。
あづみちゃんは岬くんの事よく見てたんですよ。
だから気付くわけで・・・。

早苗ちゃんが、しゃおさま宅ではその役目なんですね。

早苗ちゃんとあづみちゃんは似ているとしゃおさまはおっしゃってました。
私もそう思うのです。

早苗ちゃんが岬くんに翼くんの影を見てるように、
岬くんは、早苗ちゃんの姿、仕草に、あづみちゃんを見ている。そんな気がするのです。

早苗ちゃんにあづみちゃん重ねる岬くん。まさにリアルタイムで考えていたんですよ。
私が書きたいこと、代わりに書いてくださったようで本当に、嬉しかったです。

しゃお様、改めましてありがとうございます。
感謝感謝です。
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